歯周病菌除菌療法について
歯周病菌除菌療法とは、BK除菌水という殺菌能力のある水で歯周ポケットを始め、お口の中全体を洗浄する事によりバイオフィルムの除去と歯周病菌自体を殺菌する治療法です。 通常の歯周病の治療と合わせて行うことにより効果を上げる事ができます。
- BK除菌水とは
- スーパーオキシドイオンと次亜塩素酸の働きにより、すべての細菌に対して有効性をしめし、かつ中性であるため高い安全性を有する殺菌水です。又、うがいにより口臭やむし歯予防に効果があります。
- バイオフィルムとは
- 細菌のすみかとなるタンパク質の非常に薄い膜のことで、成長して厚みを増やすとプラークとなり、固くなると歯石となります。
今、顕微鏡を使った全く痛みのない
「歯周内科治療」が注目されています
当院では歯周病の原因となるバイ菌を位相差顕微鏡という細菌を生きたままの状態で大画面に映し出すことのできる顕微鏡で歯周病の原因となっている菌を特定したり、菌の数を確認し、その状態に最も適したお薬を使用する事により効果的に歯周病を治していく新しい治療を行っています。
主な治療法(薬の種類など)
- 副作用が少ない抗生物質による除菌療法(薬を飲む回数は3回です)
- 抗カビ剤シロップによるブラッシング療法(歯、歯肉はもちろん舌をよく磨くのがポイント)
- 漢方治療
- 歯周病は口の中だけでの病気ではなく、全身の状態、免疫力の低下などにも関連が深い疾患です。これを漢方薬を使うことによって口の中ばかりではなく全身の状態も改善していく治療法です。
その状態に合わせた主に使用される漢方薬としては六味地黄丸、黄連解毒湯、補中益気湯などで、症状に適した処方をさせて頂きます。
歯周病と咬み合わせ、全身の関係について
咬み合わせが悪いと歯周病が進行しやすいということは一般の方にはあまり知られていませんが、実際にはとても深いかかわりを持っています。又、疲れやストレスが溜まって抵抗力が低下した状態が続いたり、糖尿病などの疾患も歯周病を悪化させる原因となります。(歯周病菌自体が糖尿病や心臓病などを悪化させる事も近年わかってきています。)従って歯周病菌を除菌すると同時に咬み合わせの改善や身体の内面から免疫力を上げることが重要となります。